2016年4月30日土曜日

【秩父鉄道撮影記事】リバイバルカラー急行『芝桜』号、連休期間に走る


■アツいぞ秩父
秩父がいまアツい。いや、そのアツさはいまに始まったわけではないけれど、秩父地域の観光客誘致への各社の力の入れ方にこのところ感心させられることが多い。それも、複数の客層をターゲットにし始めたところに驚かされるのだ。

ご存知のように、秩父という地域を走る鉄道は、すでに一部のファン向けではない一般の観光客むけのりっぱな観光資源ではあるけれど、変化球が増えたところに感心する。

たとえば大人向けの西武鉄道のレストラン列車『52席の至福』といい、5月28日と29日には、SLパレオエクスプレスが西武秩父駅に初の乗り入れを果たすとか。西武鉄道はいろいろと「本気を出してきた」ように見えるし、秩父鉄道の「中のひと」の凄腕ぶりにもあらためて感心するしだい。

■繁忙期の秩父路
さて大型連休期間に入り、秩父地域は本格的な繁忙期を迎えている。まず、西武鉄道では特急列車を増発し、飯能〜西武秩父の各駅停車もふだんの4000系電車4連ではなく、8連で運用されている。例年のように、より収容人数の多いロングシートの電車も投入されるはずだ。飯能から西武秩父まで「遅めのラッシュアワー」のように混んでいるから。

そういうわけで秩父鉄道沿線も観光客で大賑わいだ。並走する国道140号はふだんから土日は流れがよくない。この繁忙期に観光で秩父市内と寄居・熊谷方面を移動するには秩父鉄道を利用するほうが確実だ。急行列車もヘッドマークをつけて走っている。



■何度も何度も遭遇する急行を撮りたいのに
さて、SLパレオエクスプレスをどこで撮るか頭を悩ませて、結局は大野原(武州原谷)〜和銅黒谷と長瀞で撮ったこの日。急行リバイバルカラーの6003編成になんども遭遇するのにうまく撮れないでいた。どうもいまひとつ、という日もある。そこで早めに引き上げることにして、寄居から熊谷まで急行に乗った。撮れないなら乗る、というのも楽しい。



■お楽しみは目白押し
太平洋セメント熊谷工場の点検も終わったようで、鉱石貨物列車も走っている。この日も、パレオのスジをさけて行き来するデキたちをなんども見かけた。もっとも、秩父鉄道ファンのいまの最大の話題は「チョコバナナデキ」だろうか。写真で見ただけだけど、警戒色のようで無愛想なデキ502の顔によく似合う。5月21日の「わくわく鉄道フェスタ」でのお披露目も楽しみだ。東武8506編成も登場するとか……やるなあ。