2008年7月16日水曜日

【ロシアこぼれ話】試験管に笑われた


■ロシア旅行みやげをもらった
パートナーがロシアへ一人旅に出かけて帰ってきた。いろいろあったようだが、笑顔で帰ってきたので安心した。

そんなパートナーが、ロシア旅行のみやげに日本語動詞活用の小冊子をくれた。ベルリッツがロシアで出しているものだという。 それを見ていたらおもしろくてたまらなくなった。 例えば、「れる、られる」の文法解説ページ。

動詞1のタイプ、語幹部分+「れる」語尾
動詞2のタイプ、語幹部分+「られる」語尾

解説は正しいし、例文もこなれている。ただ、例文のチョイスがおもしろいんだ。 以下、赤瀬川原平『新解さんの謎』のようにつっこみつつ、紹介していこう。


■足を踏まれて台風に見舞われ泥棒に財布を取られる
「電車の中で、男の人に足を踏まれました」
あらあら、ひどい男がいるものだね。

「台風に見舞われて、交通機関がまひしてしまった」
足を踏まれるわ電車は遅れるわ。たいへんだなあ

「泥棒に財布をとられた」
私のパートナーなんてあなた、サンクトペテルブルクの路上でコンパクトデジタルカメラをスラれて、警察署で盗難証明を発行してもらったら、本人が日本国政府発行のパスポートを示しているのに「中華人民共和国籍誰がし」と書かれて公印が押された証明書が発行されたんだぜ。警察官氏、仕事が思い込みで上の空すぎるだろ

■ひとでなし!
「その猫はガソリンか灯油をかけられていた」
ひどすぎる! ひとでなしだよ! 例文自体もひとでなしでしょうが!

おまけに、そんなひどい一日を過ごしたあげくに、さらに追い打ちをするような事態が発生!

「妻に先立たれた」
もうつらくていられなさそうですね。

■試験管が心に塩を塗り込める
そうやって傷心のところにですよ
「私が試験管に笑われた」
「試験官」じゃなくて「試験管」ですか!

妻に先立たれて実験道具にまであざ笑われたら、もう私、どうなっちゃうかわからないから!

※ちなみにロシア語には、きちんと「試験官」とあります。Меня осмеял председатели экзаменационной комиссии

この話、まだまだ続きますよ。