■首都圏では貴重な「国鉄特急型」
国鉄特急色塗装、MT54主電動機と抵抗制御、方向幕、特急マークエンブレム、ダブルパンタグラフ……。こう書いただけでも2012年春のいまとなっては大変貴重な昭和な(国鉄好き鉄ヲタにとっての)国鉄的要素でいっぱいの、JR東日本新潟車両センター所属485系電車。この485系による臨時急行『能登』と、その間合い運用である『ホームライナー鴻巣』3号および『同古河』3号は、急行『能登』がJR西日本金沢総合車両所属の489系電車から置き換えられたあとに残された、首都圏で見ることができる貴重な国鉄特急形車両を用いた列車だった。