2013年2月6日水曜日

【東急東横線乗車記】特急「キタイゴロド」行きに乗る

キタイゴロドへ行く特急に乗るためにホーム先端へ

あ、そういやきっとこの駅で電車に乗るのはもう最後なのかも!

いきなり乗りたかった電車にすれ違う

そのあと、上り方向には9000系が入れ食い状態でしたよ

■「38度」は越えてはいけない
最近なかなか鉄道を撮っていないのである。しかも、先週半ばから週末にかけては忙しいのにひどい風邪を引くという大騒ぎも演じたり。もし私の発熱を国連軍に例えるなら仁川から上陸したあと現在の非武装地帯を越えてしばらく敵と対峙していたというところ。体温も国連軍も38度のラインを越えてはいかんですな。

さて、そんな風邪をひどくするきっかけはもちろん自分の健康管理の失敗だ。独裁国家なら見せしめの銃殺刑を免れないだろう。その風邪の引きはじめの日に久しぶりに「キタイゴロド」行き特急に乗る機会があった。今日はそんな話を書こう。


キタイゴロド方面行きに朝早く乗っていたのは、こういう催しがあったから

なんなんすかね、こういうところにシラーの詩を刻むセンスって

読みにくし

でも、ホームからずっと高い天井が見えるのはいいな

■解説しよう! キタイゴロドとは
さきほどから「キタイゴロド」という一部のひとにしかわからないであろう単語を用いている。その「キタイゴロド」とは……べつの言葉でいうと「チャイナタウン」のこと。なんだったら「キタイスカヤ・ウーリッツァ」でもよろしい。

ちなみに、前者はモスクワの中心部に名前だけ残る中世の商業地区で、キターイェッツが居住していたというよりも、キターイを含めた国からやってきた外国商人が店を出していたからそういわれているのだそうだ。ソビエト時代には「ロシアホテル」のあったところだ。

そして後者は旧満州ハルビンの中央通り名前ですな。正確にはこちらは「チャイニーズ・ストリート」という意味だ。もちろん、私が行ったのはモスクワでもハルビンでもなく、「東洋一のサウンドマシーン」クレイジー・ケンバンドのいうところの「ィヨコワケハンサム」な町である、ロシア語で「ヨコガーマー(注)」と発音する町である。イイネ! 

■好きな町だけども

ヨコガーマーは好きな町だ。遊びで行けば楽しいし、適度な広さもいいしきれいだし。楽しい思い出もある。でもね、埼玉県南部から東京都心を通過してお仕事で朝早くから行くのはビミョーだ。この日の6時頃に所沢のホームで思ったね「早く東横・みなとみらいと副都心線の直通と西武・東武の相互乗り入れ始まってくれないかなあ」と。この日ほど強く願ったことはない。 

でもまあ、それもかないませんで。いえ、ほんとうなら3月16日開業ならばその恩恵をうけるはずなのに、私のでかけた催しが毎年開催時期が繰り上がっているのよね。昔は3月のイベントだったんだぜ! なんで1月31日から始まるかなあ。来年はまた早くなるっていうのだから。

とまあ、そういうお仕事のために久しぶりに乗りしたよ、キタイゴロド行き。多摩川の鉄橋の上では目黒線から来た電車と並走したりして、乗っていた電車も走っていた電車もお互い「走るんです」の成れの果てなのに、なぜか興奮するかっこよさがあった。

初日のテープカットなんてのも拝見しまして

その後の報道関係者の入場規制(汗)。ぼくも報道関係者なんですが

■つらかったんだって
帰りのレポートはないよ。仕事をしていてほんとうに具合が悪くなっちゃったから。そんなわけで今日はのびのびの宿題が遅れたいいわけレポートでした。

注釈:ロシア語にはhの発音がないので、彼らにとっての外来語のhは固有名詞であってもgに置き換えて発音するというルールがある。「ハムレット」は「ガムリェット」だし、「コペンハーゲン」は「コペンガーゲン」だ。khの音はあるけど、hとはまったく違う。khは喉で鳴らす無声音だから。

【2013年2月6日PM14時20分追記】2014年の「この催し」は「更なる拡大を目指し2014年2月13日(木)~2月16日(日)を予定」しているのだそうです。1月31日開催からの前倒しはなくなりました。ああ、よかった。これだって、20日発売の専門誌を完全に無視した日程だけど!