2013年12月9日月曜日

【西武3000系ついで撮影記事】さよなら、西武3000系電車"L-train"3015編成!

こうして見ると西武電車はユニークな顔ばかりかも

■3000系電車L-trainの解体作業が目に入った
電車に乗って移動するのに、いつもならば窓の外の移ろいゆく日差しや流れる雲、色づいた木々のようすを見ながら、合間にカメラのチェックでもして移動中は過ごす。けれど、この日は読みかけの小説の続きが気になりずっと読書を続けていたから、目を上げたときには電車は終点の一つ前の駅にさしかかるところだった。

駅のそばの車両基地で、編成をばらされている紺色の電車が見えた。西武3000系3015編成「L-train」だ。もう運用離脱して解体開始とは、早いな。

所沢で西武ライオンズラッピングのこいつと横浜高速車のベイスターズラッピング列車と離合するシーンを何度か見ていて、撮ってみたいなあと考えたままだった。

■そうまじめに撮っていたとはいえない
思えば私は「西武鉄道沿線住民3ドア車派(?)」であるにもかかわらず、この電車はほとんど撮影できていなかった。遭遇機会は少なくなかったのに、西武線を撮るのは「ついで鉄」ばかりの所沢以遠在住の私の行動と運用がうまく合わなかったというべきか。運用に行動を合わせることはしなかった、というところが、それほど熱心な観察対象でなかったあかしだ。

3000系という電車そのものが、私にはそんな存在かもしれない。デビュー登場は最寄り駅で待って、写真に収めたりした。けれど、それ以降まじめに撮ったことがないのだ。

■各駅停車の運用がおもだった
新101系ふうデザインと昔の451系の窓割を折衷したような外見や、運用自体も目立つことがなくとても地味だった。国分寺線運用用に近年6連化された2編成をのぞいて、登場からいままで8両固定編成で各駅停車としての運用が主だった。同様に8両固定編成として同じころに作られた301系なら、同じ抑速ブレーキつき抵抗制御車である新101系に2連もあり10両編成を組成できたから、平日も飯能行き優等列車として運用できたのだ。

池袋線の8両編成は平日なら昼間を除き、各駅停車としてもっぱら使われる。そうすると、メトロ車および東急車8連ではないなら、もっぱら池袋から豊島線直通か保谷行きとして都内を折り返すことが多い。メトロ車および東急車8連を含めても所沢行きや小手指ばかりで、私の好きな小手指以遠には平日昼間でないとあまり来ない。

休日なら8連は優等列車*にもなり、所沢以遠にも入る機会は多くなったものの、基本的には狭山線行きか豊島線行きに充てられることが多かったように見受けられる。

小手指以遠で初めて遭遇したときの写真。お盆休みの昼間だ

上記は詳細な観察ではなく、それほど熱心に追ってはいなかったから、あくまでも印象でしかないことはおことわりしておく。なお、これから池袋線の3000系を確実に撮りたいなら、池袋から練馬にかけての区間で張りついていれば、かなり押さえることはできるだろう。撮影される方は運転間隔が短いので、被られ上等! くらいの気持ちで臨んでほしい。駅撮りはお気をつけて。複々線区間の優等列車なら撮りやすいが、各駅停車だと工夫が要りそうだ。

この日も読書のついでに見たくらいなので、解体線の3015編成は写せなかった。そもそも、3000系自体を「新101系のついでに」写していたし、西武線の撮影が用務のついでばかり。ついでばかりではうまくいくはずもないな。いま読みかけの小説のように集中しないと。

■車体だけでも転用できたらと素人は考えてしまう
ついに走り始めた上信電鉄の新潟トランシス製新型車7000形の写真を見たときに、「21世紀の西武湘南型」に見えてとても驚いた。黄色く塗って多摩湖線あたりを走らせてもまったく違和感がない。でもあちらは補助金で新車を買うくらいなのだ。踏切事故対策でステンレス車にせず、鋼製車の全面非貫通3ドア車のわざわざ作るなら、せめて3000系クハの車体は上信にさしあげたらいいのに、などと素人は勝手な妄想をした。

*「休日なら8連は優等列車」:10連を組んでいた新101+301も土日は編成を解いてしまうことが多かったから、101系列前パン編成は平日でないと末期は撮りづらかった。

【撮影データ】
Nikon D2X/AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED, AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW