2015年3月22日日曜日

【秩父鉄道SLパレオエクスプレス撮影記事】2015年ファーストランを撮る


春はこうして、あたかも突然やってくるかのように姿を現す。もちろん、その前触れは少しずつあった。春が顔を出すための「ほころび」がいよいよ大きくなるように思わせるのが、この気温の上昇と桜の開花なのだろう。

2月から3月にかけて請け負っていた案件が一段落して気が抜けている。そのあいだに自宅のパソコン環境の改善に取りかかっていた。ハードディスク内の不要なファイルの「断捨離」だ。そうしていろいろな画像を目にしていて、ふと思い出したのが秩父鉄道SLパレオエクスプレスの2015年度運行開始のこと。

ああ、いけない。もうパレオのシーズンではないか!

というわけで、21日(土曜日)の初日の午後になってようやく秩父市内でその姿を見ることにした。


西武秩父着が正午ごろどころか、パレオエクスプレス5002列車の三峰口発時刻ごろという、あいかわらずの遅い撮影開始だ。ご存知のように上り5002列車は全線にかけて下り勾配を走るので、多少なりとも煙を見ることができそうな定番撮影地は、白久登りと影森登り。あとは、長瀞の出発シーンくらいだろうか。そこで、西武秩父からの移動距離の短い影森登りを狙うことにした。定番の陸橋を避けたのは、すでに私の到着時刻が遅いから。


午前中はどんよりとした白い空が広がる天気だった。けれど正午ごろから日が差した。わずかでも日があるとやはりいい。カーブの連続で減速するところを望遠ズームで狙い、あとは子どもを中心とした乗客と手を振り合った。2015年度はこうして幕を開けた。

【撮影データ】Nikon D2X・Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>・ISO100・RAW(Capture NX2にて現像)