2015年7月14日火曜日

【JR八高線撮影記事】入間川橋梁にて


■四半世紀ぶりの入間川橋梁訪問
ふと思い出してひさしぶりに八高線の入間川橋梁へ出かけた。私にとってはどういうわけか、ときおり乗りたくなり、思い出しては訪ねたくなるのが八高線だ。いまとなっては、わりとよく乗るほうかもしれない。

ひさしぶりに西武池袋線元加治より入間川に出て川沿いに歩いてみて、入間川が阿須方面へ蛇行しているために、川沿いでは意外と距離があることを忘れていた。そういえば、同じように元加治から川沿いを歩いたのは……もう25年くらい前のことだった。元加治から歩き始めたこと、暑い日だったこと、撮った写真のことや一緒に歩いた友人のことは覚えているのに。

そして、数年ぶりに八高線を見渡す阿岩橋(あいわばし)に立ってみたら、橋が架け替えられていて驚いた。なんでも、交通量が多いのに橋が狭いために数年前に架け替えられたとのことだ。考えたら、ここ数年は対岸の阿須運動公園とあけぼの子どもの森公園(ムーミンの家がある)にばかり行っていて、この阿岩橋を渡っていなかった。

■25年というのはかくも長いものか
自分にとってはあっというまだった25年という歳月はそれなりに長いもので、道路橋が架け替えられていたわけだし、さらにどうも記憶にあるよりも周囲に建物が増えている。25年前の夏にはどうやら河原に降りて川のなかから写しているようだ。その写真で見るとあまり周囲に建物が見当たらない。そもそも河原に降りるのも簡単だったはず。

■空を見ただけでもまあいいか
それにしてもまるで梅雨開けしたのかと思わせるような暑さで、日中は仕事で別の場所をさんざん歩いていたために、いささかぼんやりしていたにちがいない。まず到着して列車の時間を調べているうちに撮ったカットは露出合わせができておらず、ゆるふわ写真のようなウルトラ露出オーバーになってしまった。RAW現像をするにせよダイナミックレンジが広いとはいえないカメラだから、ウルトラ露出オーバーは避けたい。そこでそのあとはマイナスの露出補正もして列車を待った。日差しが強くじりじりと暑い。合計で3本ほど撮ってから、太陽の位置がまだ高いので河原に降りた。



河原に降りてみるとほどなくして太陽は沈んでいった。30分おきの列車の往来と「ちょうどいい感じの空模様」とはなかなかうまく合わない。そして、水量が多いために川を渡ることはためらわれた。けれど、空を見ただけでも幸せな気持ちになったから、まあいいか。いろいろとむずかしそうだけど、しばらくこの場所に通ってみることにした。

【使用機材】
SIGMA dp3 Quattro/RAW