2017年4月24日月曜日

【上毛電鉄デハ101関連記事】『上州の野武士』2017年春も走る


空は青く晴れわたり、あちこちの木々はまだ芽吹きから日が浅くて緑が淡い。ときおりヒバリの鳴き声が風にのってくる。日差しは暖かく、ほほに当たる風は少し冷たい。そんな日に桃ノ木川の土手にいるのはほんとうに気持ちがいい。

上毛電気鉄道大胡列車区春のイベント(どうやら、正式名称も『春のイベント2017』というらしい)にあわせて走る上毛電鉄デハ101号車を撮るために、早起きして沿線にやってきた。昨年の春のイベントのときは曇り空が広がっていたが、今年は快晴だ。自宅を出るときから空のようすを見て気持ちをアゲた。


今年は年始に訪ねて以来、沿線に来られないでいた。ナノハナやソメイヨシノのシーズンを逃してしまったことも惜しまれたが、もっと残念だったのは沿線に咲く花の「開花2017状況データベース」が作れないでいるために、どこでなにがどんな感じで開いているかがわからない……などと記すと、まるでいつも沿線に咲く花を活かした撮影をしているみたいだ。少なくとも撮影地を選ぶ材料にはするんだよ。

JR両毛線の211系電車からは渡良瀬川橋梁のあたりと上毛電鉄富士山下駅と富士山(群馬県のほうの)を観察し、新緑がきれいであることや、富士山のツツジが開いていることはチェックした。徒歩で西桐生に向かい、駅員さんに硬券の赤城南麓フリー切符をすすめられ、「デハ101の時刻が載ってますから」と「春のイベント2017」のフライヤーを手渡されてきげんをよくした。気を遣っていただいてありがとうございます、駅員さん。

大胡を出庫した第一便をまずは新川でとらえてから、西桐生発中央前橋行きの第二便を捨てる覚悟で上泉まで行く。昨年秋から晴れた日に撮るのが気に入っている桃ノ木川の築堤で撮りたいから。ところが、ナノハナが咲いているかなあ、と思って出かけてみると、予想していなかったのは、タンポポとヤグルマソウだった。いや、思い出せば一昨年春のときもヤグルマソウも咲いていた(それを写真には活かさなかっただけだ)。ちょっとなやんだけれど、一昨年撮ったナノハナを入れるアングルはすぱっとあきらめた。

そして、中央前橋行き第二便から西桐生行き第三便を青空に抜くアングルを選ぶ。第二便を練習に使うつもりで、正面からはねらわない。そのつもりでかなり早めに来たのだ。そして、線路から安全な距離を保ちつつ、中央前橋行き列車をねらうひとの邪魔にならないような、そして列車の背後の住宅を隠すことができるアングルを決めた。狙撃兵のように土手の斜面にねそべって列車を待った。撮影地に手を加えることは私は好まないけれど、自分で撮影高度やレンズワークをくふうして、画面をできるだけシンプルにしたいし、背景にはあまり意味がなくめだつものを入れないように、と思うから。



第二便と第三便を真っ青な空を背にして撮ってからはまよった。粕川周辺や女渕城址公園で撮ると正月と同じすぎる……。そこで、第五便の大胡入庫の列車をぐんまリハビリパーク周辺でねらうことを考えていたので、いっそのこと中央前橋行き第四便もその周辺でねらうことに。考えたら、正月からずっとデハ101号の中央前橋よりの貫通路つきの正面を撮っていなかった。前パンになるし、とても無骨な表情はそれはそれで魅力的なのだけど、この電車は私は非貫通側のほうが好みなのだ。からし色のデハ104号車は貫通路があるほうも好きなのに……茶色でディテールが見えないからか……そういえば、鶴見線のクモハ12型50番台も、非貫通側のほうが好きだったっけ。


中央前橋行き第四便をねらってからは、年始に気に入った築堤で大胡入庫の第五便をまった。予想していなかったのは(そればっかりだ)太陽の位置が冬とだいぶことなること。完全逆光ではなく半逆光になるのね……。ここでも斜面でヒバリのさえずりと聞き、どこかで踏んだらしいセリの香りをかぎながら列車を待った。そして、列車の通過したあとにおもわず地面に仰向けになって伸びをした。上毛電鉄沿線撮影で私が選んでいるところは、こうしてピクニックのできるような場所ばかりかもしれないな。

上毛電気鉄道および関係者のみなさんには、楽しいイベントを開催していただきほんとうにありがとうございました。

追伸:デハ101号をずっと追いかけたので、大胡列車区には立ち寄ることができなかった。だから、北原ゆうきクリアファイルを手に入れられなかったのはざん……べっ、べつにっ、なっ、なんでもないんだからねっ! 

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH./Adobe Photoshop CC

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