2017年8月29日火曜日

【JR東115系1000番台PETIT撮影記事】あれれ、正面方向幕が使用停止に


■置き換えが進むさまを見て

上信電鉄や上毛電気鉄道を訪問するために先日、高崎や前橋に数回降り立った。そのたびに、高崎支社の両毛線、信越線、吾妻線、上越線の普通電車の211系電車への置き換えが進んでいることを目にした。新前橋や下新田、高崎の電留線には107系電車や115系電車はもちろんいる。上信電鉄本社前に譲渡された107系電車も見えるしね。けれど、運用中のこれらの電車が少ないということ。いまや211系電車同士の並びも珍しくない。

107系電車は公式に9月で定期運用を終えるむねが発表されているし、10月にはファン向けの列車も走るようだ。また、115系電車に関しても、「ググっとぐんま観光キャンペーン」に合わせた「お前はまだグンマを知らない」ラッピング電車の運行期間が「10月(予定)」とあるところを見ると、9月いっぱいはまだ走るのだろう。

■あれれ、方向幕はどうしたの
私はもうこれらを追いかけるために高崎支社まで行くことはなさそうだ。たまたま見ることができればラッキーというところ。残る期間を無事にまっとうしてくれればと思う……。いやいや、これじゃあ、記事が終わっちゃう。115系電車を目にしてあれ! と驚かされたのは、正面方向幕の使用停止措置がなされていること。7月にはなっていなかった気がする。検索をかけてみてもどうやら8月上旬になされたようだ。




■107系電車はこうはなっていないのに
107系の方向幕は上信電鉄本社前にいるR13・R14編成のともにそのままだから、これは115系のみの措置か。理由はもちろん私にはわからない。ふだんはほとんど「普通」という表示でしかないはずだから、あってもなくても同じようなものではある。回送のときは「回送」表示になっていましたっけ。遠目で見ているので自信がいまひとつないけれど、どうも裏面から塗装をしてつぶしてあるようだ。それとも、表面からHゴムごと塗装されている? 近くで観察できていないので確信が持てない。北陸本線を走っていた急行型電車のように、ガラスを外して金属で埋めているわけではない。もしかしたら前面方向幕が故障した編成があったのか、方向幕が破損した編成があったのか。事情は想像するのみだ。



■いま考えると「国鉄型」には独特のクセがある
ちなみに、ここに写っているのはちがう日なのにどうも同じ列車のスジのようだ。高崎を15時17分頃に6連で発車する回送列車が前橋を15時30分ごろに通過するところだ。

さいきん、ふと思い返してみると「国鉄色」「国鉄型電車」はいずれも独特の癖のあるデザインと色あいなのかも。白が基調の107系電車やステンレス車体の211系、E231、E233系電車と並ぶと、全面湘南色の塗装がはでに見えておもしろい。時代は流れているんですね。