2016年6月21日火曜日

【Nikon View NX-i関連記事】Mac mini(Late 2014)の動作を遅くする犯人はHDDだった!

Mac mini(Late 2014)のHDDをSSDにしちゃいました

■あーもう、困っていたんですよ!
ここ一年ほど、私は毎日のように不調に困っていた。一日の作業を始めようとしても、どうもうまくいかない。どうしてだろう、とずっと考えていた先週、ついに思い切って決断をした。

などと、思わせぶりな書き始めで恐縮だが、不調だったのは私の健康ではなく、仕事道具であるパソコンのことだ。このパソコンは昨年導入したMac mini(Late 2014)で、3モデルあるうちのミドルクラスの「竹」モデルだ。プロセッサーは2.6 GHz Intel Core i5で、メモリーは8 GB 1600 MHz DDR3を積んでいる。まったく自慢できるスペックではないが、画素数の多いカメラを使っているわけでもないし、画像処理をそう大量にするのではないなら、動作はそれほどは重くはない、はずだった。

ところが、導入直後から起動が予想以上に遅く、Mailが毎回クラッシュし、Adobe Creative Cloudのデスクトップアプリケーションも起動せず、Nikon View NX-iもAdobe Bridge CCも起動中にクラッシュすることが多く……一日になんども再起動をかけるていたらく。壊れているのかしら、このMacと思ったほど。というのは、同じモデルを買った仲間のうち2人も修理に出したひとがいたので。

■遅いのはアレのせいか
うーん。なんだろう。アンチウイルスソフトのせいか、DropBoxのアプリか……。ソフトをアンインストールし、しばしばディスクユーティリティでアクセス権の修復などを行ってもたいして変わらない。同時にもちろんググってみて……ははあ、このモデルが積んでいるハードディスクって5,400rpmなのか! ということに気づいた。もしかして、そのせいなのだろうか。そこで、さらにググると、SATA接続のSSDに置き換えているひとや、Apple改造ユーザーにおなじみのVintage Computerでは純正Fusion Drive同等にするためにHDDにPCIe接続のSSDを増設するキットが売られていることを知った。

そうか……この「竹」モデルは購入時にFusion Driveモデルを選び、デスクトップメモリーも16GBにしないと、快適に使えないんだな。購入時にケチったことにとても後悔した(Appleのオプション価格は安くはないけれどね)。私の仕事仲間はFusion Driveモデルを使っていて、「そんなに遅くはないなあ」といつも言っていたので、私もそうすればよかったのだ。

購入時には、SSDよりもHDDのほうが書き込み回数を考えると安全なのではないかと思ったけれど……こんなに処理速度が遅いようでは、私のココロの「忍耐力」の書き込み回数が許容量を越えた。それにしても、Fusion DriveとはSSDの弱点とHDDの利点をうまく補う方法であると感心するよ。

AppleのWebサイトよりキャプチャ

■デモデモダッテ! 「エネme乙!」な私を叱りたい
とはいえ、じつはこのHDDの回転速度の遅さを疑いながらも、半年以上ためらっていた。クロック周波数もデスクトップメモリーも少ない11インチのMacBook Air(2011年モデル)を外出時に使っているけれど、SSDを用いるMBAではそんなに遅くないことはわかっていたから、SSDに交換したら絶対に動きがまともになることは、ほぼ確信していた。それなのにためらっていたのは、怠惰と怯懦ゆえ(失笑)。いやそんな大げさな、と思われるだろう。けれど、Mac mini(Late 2014)のHDDをSSDに交換するためには、ほぼ完全に分解しないといけないからだ。それは決して難しくはないけれど……タワー型のパソコンに比べるとそう分解しやすいわけではないから。やはりためらいますよ。

とはいえ、このところ我慢にも限界がきた。そこで、Crucial MX200 1TB SATA接続のSSDをアマゾンで注文して、えいやっ! と交換してみたところ……現代のパソコンとしては「このくらいサクサク動いてくれよな」というレベルにまで、すべての動作が軽快になった。デスクトップメモリが8GBであることもあるだろうが、「爆速」とはいえない。それでもずっと使いやすくはなったのだから、SSD換装をためらうことなんてなかった。あ、組み立て時にネジを余らせるとか、ネジをまちがえることのないように、すべてのネジにマジックで付番しましたからね。

きっと、世の中にはぐずぐずしていてよいなんてものごとはないんだよ。禁煙も恋愛も、あるいは仕事も、行うなりやめるには「すぱっ!」と行動するほうがいいんだ。「疾きこと風の如く」ですね。そして、編集者の仕事でも「締め切りを越えて受け取った原稿はおもしろいことがない」というのが私の経験から導き出した答えでもあった。あ、自分が書く原稿でもうまくまとめられないでおもしろくないものは、さっさと書けないもの。

はじめてアクセスしたフォルダでも動きが軽やかに

拡大再生も等倍にするにもいらいらしないですむよ!

■SSD生活はとても快適☆
とにかく、こうしてSSDに交換したおかげで、アプリケーションとしても動作が軽いわけではない(微妙な言い方をしています)Nikon View NX-iもAdobeの各種ソフトも「ふつうの軽さ」で動くようになった。「電源を入れてMacを起動させてからヤカンに火をかけて湯を沸かし、コーヒーをいれてマグカップに注いで、そうしてパソコンの前に戻ってみても、アンチウイルスソフトの更新ダウンロードが始まってしまい、おかげでMailを起動させられない」などという、現代のパソコンにあるまじき遅さともおさらばだ。

SSD自体の書き込み回数についての不安は残っているけれど、どうも最近の私の使い方では、2〜3年で安いモデルに買い換えていくほかない、とも思う。そのあいだ使うことができればかまわないし、そもそも、私はコンピューター本体には重要なファイルは保存をせず、すべて外付けHDDに保存していて、本体内のデータは複数のバックアップソフトで外付けとクラウド保存をしているのだ。バックアップをサボらないようにしておくことだけは心がけようと思う。

いままで、View NX-iが遅くて遅くてたまらなかったのは、Mac mini(Late 2014)の5,400rpmのHDDのせいだった。「あー、もうこの重さったらないわ!」という方で、パソコンのクロック周波数とデスクトップメモリーはそう劣らないはず、と思う方は、HDDの回転速度を疑ってみるといいかもしれない。もちろん、バジェットに余裕のある方はハイスペックなパソコンに買い換えるべきだろうけどさ。

【参考にさせていただいたWebサイト】
スピログ(スピリカ作業小屋ブログ)「Macmini 2014 のSSD交換作業」(2014年12月17日)
IXIFIT 「Mac Mini Late 2014 Hard Drive Replacement」(英語)

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